米英系格付け会社のフィッチ・レーティングスは４月29日、フィリピンの外貨建て長期発行体デフォルト格付け（ＩＤＲ）を投資適格級の「トリプルＢ（ＢＢＢ）」に据え置いた。景気の底堅さなどを評価した。格付け見通しも「ステーブル（安定的）」を維持した。

フィッチは2025年のフィリピンの国内総生産（ＧＤＰ）成長率を5.6％と予測。公共インフラ投資、サービス輸出の増大、フィリピン人海外出稼ぎ労働者（ＯＦＷ）を含む在外国民からの送金による消費が下支えして堅調を維持するとみている。中期的には６％を超える成長が見込めるとしている。

このほか、フィリピン経済が内需中心で、貿易摩擦の影響が少なく、さらに同国の「相互関税」の税率が低い点を指摘。経済成長に伴う政府債務の縮小、フィリピン中央銀行が物価高に適切に対応していることなども評価し、格付けを据え置いた。

参考元：

https://www.sunstar.com.ph/cebu/ph-gets-bbb-rating-fitch-cited-inflation-control-growth