フィリピンで今月発表された新紙幣が物議を醸している。それまでのデザインは1986年の民主化運動の原動力となった指導者らの肖像だったが、野生動物に取って代わられたためだ。
新紙幣導入を進めたボンボン・マルコス大統領は、民主化で追放された故マルコス元大統領の長男。市民団体は「紙幣デザインの刷新は歴史の書き換えだ」などと反発している。
フィリピンの紙幣のデザインには、過去の大統領らの肖像が用いられている。500ペソ札には、83年に暗殺されたベニグノ・アキノ元上院議員と、その遺志を継ぎ、86年の「ピープルパワー革命」で大統領に就任した妻の故コラソン・アキノ元大統領の肖像が印刷されている。
アキノの暗殺を契機に設立されたATOMというグループは、以下の声明を発表した
「英雄のいない国を本当に望むのか?彼らを忘れることで何か得られるのか?」
参考元 :
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