格付投資情報センター(R&I、東京都千代田区)は、フィリピンの外貨建て発行体格付けを「BBB+」から「A−」に引き上げたと発表した。格付けの方向性は「安定的」とした。
経済の安定成長と所得水準の上昇を評価した。政府と民間による積極的な投資のほか、主要産業のビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)などが発展していると説明した。
新型コロナウイルス禍の対応で悪化した財政収支については、国内総生産(GDP)比で改善していると指摘した。政府債務比率は1~2年以内に低下すると予測している。経常赤字や対外債務も抑制されているとした。
フィリピンのレクト財務相は、R&Iの格付けについて「フィリピンの高い格付けは投資家や債権者に対して信頼を示すことになり、政府と民間の借り入れコストが柔軟になる」と述べた。
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