2025年1月から3月の間に1日平均57件の新規感染が確認された。これは前年に比べて500％の増加であり、西太平洋地域で最も高い伸び率となっている

この深刻な状況を受けて、フィリピン保健省（DOH）は政府に対し、「国家公衆衛生緊急事態」の宣言を求めている

保健省は、HIVの感染拡大を防ぐために、国民に対してHIV検査の受診を強く呼びかけている。この検査は全国で無料かつ匿名で受けることが可能であり、早期発見と早期治療が重要であるとされる。また、感染予防手段として、コンドームや潤滑剤の使用に加え、曝露前予防薬（PrEP）の活用も推奨されている

特に若年層の間での感染が懸念されており、性教育や予防対策の徹底が求められている。今回の急増の背景には、性的行動に対する意識の低さや、検査を受けないまま感染が広がっていることなどがあると見られる

参考元：

HIV cases in Philippines surge 500%, prompting health department call for emergency