フィリピン経済は2010年代からは、ASEAN主要国の中でもトップクラスの高い成長率を示している
近年のフィリピンの景気拡大の牽引役は、個人消費を中心とする内需であり、これは、輸出主導型経済のタイやマレーシアとは異なる成長パターンである
フィリピンは雇用環境が悪く、海外出稼ぎ労働者が非常に多い。この状況を放置すれば、優れた人材が海外流出し国内産業が空洞化する。これを防ぐには、FDI(海外直接投資)流入を促進して国内雇用を増やす必要がある
フィリピンへのFDI流入が少ない原因として、インフラの脆弱さが挙げられており、電力価格の高さなどが外国投資家に問題視されてきた。ただ、ドゥテルテ大統領時代に大規模なインフラ整備や投資関連法改正などが実施され、投資環境は改善に向かう兆しが見られる
フィリピンの大きな強みは、少子高齢化の兆しが見えるタイなどに比べると圧倒的に若年層人口が多いことである
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